2022年6月、日本における文学賞の最高峰である芥川賞、および直木賞の候補作が発表されました。どちらも5作品ずつが選ばれましたが、そこで過去166回にはなかったある出来事が話題となりました。それはこの第167回芥川賞の候補5作品全ての作家が、女性であったということです。女性ならではの視点や描写が、現代の日本社会に必要とされているのかもしれません。 芥川賞候補5作品紹介  それでは、その5作品をそれぞれみていきましょう。 小砂川チト「家庭用安心坑夫」:狂気と現実が重なり合う、異色の物語。 鈴木涼美「ギフテッド」:夜の街の住人たちを描く、死と生の物語。 高瀬隼子「おいしいごはんが食べられますように」:食べ物を通して人と人との恋愛を描いた作品。 年森瑛「N/A」:摂食障害のレズビアンの葛藤を描いた作品。 山下紘加「あくてえ」:19歳の作家を目指す女性の物語。Read More →

本が売れないといわれるこの時代において、本屋もただ無為に過ごしていたわけではありません。彼らは一致団結し、売り場からベストセラーをつくる!という掛け声のもと、「本屋大賞」という新たな賞を作ったのです。2004年に第一回が始まったこちらの賞は、既に19回を数えました。 この賞は書店員の投票だけで選ばれます。実際の売り場で働く専門家の意見がダイレクトに反映されることが、この賞に説得力を付与するのです。今回は一次投票に書店員627人の投票、二次投票に322人の投票がありました。賞は3つのカテゴリーに分かれていて、本屋大賞、翻訳小説部門、そして発掘部門となっています。 2022年本屋大賞受賞作品紹介  ではこちらで各賞のトップを紹介していきます。 本屋大賞:逢坂冬馬「同志少女よ、敵を撃て」 翻訳小説部門:ソン・ウォンピョン「三十の反撃」 発掘部門:吉村昭「破船」  Read More →

ブックオフが古本業界の中で独り勝ちできた理由は、そのサービス内容にあります。それは購入していただくお客様へのサービスという点でもそうでしたが、より重要だったのが古本を売りに来るお客様に対するサービスだったのです。 出張買取サービス  本好きの方はご存じでしょうが、本はまとまると非常に重いものです。これを近場であっても持っていくのは大変な重労働となるため、年配の方などにとっては大きな負担となっていました。 そこにいち早く目をつけたのが、ブックオフでした。彼らは出張買取サービスを始め、その後の古本業界の潮流に先鞭をつけたのです。  ブックオフはそれに加え、宅配買取というサービスも現在はおこなっています。これはインターネットで申し込むサービスで、集荷する宅配業者に本を渡すだけで、あとは査定後買取料金が振り込まれるというものです。Read More →