2022年6月、日本における文学賞の最高峰である芥川賞、および直木賞の候補作が発表されました。どちらも5作品ずつが選ばれましたが、そこで過去166回にはなかったある出来事が話題となりました。それはこの第167回芥川賞の候補5作品全ての作家が、女性であったということです。女性ならではの視点や描写が、現代の日本社会に必要とされているのかもしれません。
芥川賞候補5作品紹介
それでは、その5作品をそれぞれみていきましょう。
小砂川チト「家庭用安心坑夫」:狂気と現実が重なり合う、異色の物語。
鈴木涼美「ギフテッド」:夜の街の住人たちを描く、死と生の物語。
高瀬隼子「おいしいごはんが食べられますように」:食べ物を通して人と人との恋愛を描いた作品。
年森瑛「N/A」:摂食障害のレズビアンの葛藤を描いた作品。
山下紘加「あくてえ」:19歳の作家を目指す女性の物語。