色とりどりの表紙の本が積み重なった様子

積読(つんどく)とは?意味と由来、積読と上手に付き合う方法

買った本を読まないまま、机の上や本棚に積んでしまう。そんな状態を表す言葉が「積読(つんどく)」です。本好きなら一度は身に覚えがあるかもしれません。最近では「Tsundoku」として海外でも知られるようになりました。この記事では、積読の意味と由来、積読がたまる理由、上手な付き合い方を紹介します。

色とりどりの表紙の本が積み重なった様子
積み重なった未読の本(写真はイメージ) 写真:emma soupart / Unsplash

積読とは?意味と由来

積読とは、買った本を読まずに積んでおくことです。『広辞苑』(第七版)にも項目があり、「積んでおく」の「つんで」と、読むことを表す「読(どく)」を掛けたしゃれ言葉と説明されています。

この言葉は海外でも注目されるようになりました。英語版Wikipediaには2014年に「Tsundoku」の項目が作られ、英国のBBCが取り上げた際には「自分のことだ」と共感する声が多く寄せられたと報じられています。英語にはぴったり当てはまる言葉がないため、「Tsunami」や「Karoshi」のように日本語のまま使われるようになったのです。

積読がたまってしまう理由

  • 買う瞬間がいちばん楽しい:本屋で気になる一冊に出会ったときの高揚感は、読む時間の確保とは別のものです。
  • 読む時間より買うペースが速い:話題の新刊、セール、古書店での出会いなど、本を手に入れる機会は日常にあふれています。
  • 「いつか読む」本が多い:勉強のため、教養のためなど、目的が先にある本ほど後回しになりがちです。
  • 電子書籍で見えにくい:電子書籍は場所をとらないぶん、積読の量に気づきにくい面があります。
開いたまま重ねられた文庫本
読みかけの本も積読の一つ(写真はイメージ) 写真:Gülfer ERGİN / Unsplash

積読は悪いこと?

積読に罪悪感を持つ人は少なくありませんが、悪いことばかりではありません。手元に本があることで、ふと興味がわいたときにすぐ読み始められます。また、本棚に並んだ未読の本は「これから知りたいこと」の地図のようなものです。自分がどんなテーマに関心を持っているのかを映す、知的な好奇心の記録といえるでしょう。

一方で、読まないまま本が増え続けると、置き場所や出費の負担になることもあります。大切なのは、積読をなくすことより、自分にとって心地よい量にとどめることです。

積読と上手に付き合う5つの方法

  1. 積読リストを作る:未読の本を一覧にすると、持っている本を把握でき、同じ本の二重買いも防げます。
  2. 「最初の10ページ」だけ読む:読み始めのハードルを下げると、思いのほか続きが気になって読み進められることがあります。
  3. 読む場所と時間を決める:通勤中、寝る前の15分など、本を開くタイミングを習慣にしましょう。
  4. 途中でやめてもよいと考える:合わないと感じた本を無理に最後まで読む必要はありません。
  5. 手放す本を決める:しばらく読む予定のない本は、譲ったり売ったりするのも一つの方法です。
山の景色を前に本を開く人
読む場所を決めると本を開きやすくなる(写真はイメージ) 写真:Kourosh Qaffari / Unsplash

積読を「読む本」に変える整理術

積読が増えてきたら、一度本棚を見直してみましょう。おすすめは、未読の本を次の三つに分ける方法です。

  • すぐ読みたい本:今の興味に合っている本。目につく場所に数冊だけ置き、優先して読みます。
  • いつか読みたい本:今すぐではないけれど手放したくない本。本棚の決まった段にまとめておくと、存在を忘れにくくなります。
  • もう読まなさそうな本:買った時とは興味が変わった本。必要としている人に譲ったり、古書店に売ったりして手放します。

「すぐ読みたい本」を3冊程度に絞るのがコツです。選択肢が多すぎると、どれから読むか迷ってしまい、結局どれも開かないまま時間が過ぎてしまいます。読み終えたら次の1冊を「いつか読みたい本」から補充する、という流れを作ると、積読が自然に循環していきます。

本屋を楽しむことと積読

本屋を歩き回り、偶然の一冊に出会うのは読書の大きな楽しみです。積読は、その出会いの楽しさの裏返しともいえます。読書週間などのイベントを、積んでいた本を読み始めるきっかけにするのもよいでしょう。本屋へ出かけるきっかけづくりについては、秋の読書週間の記事でも紹介しています。手に入りにくい本を探している方は、絶版本を手に入れる方法もあわせてどうぞ。

よくある質問

積読は英語で何と言いますか?

直接対応する英単語はなく、日本語のまま「tsundoku」と表現されることが多くなっています。

積読は何冊からと決まっていますか?

決まりはありません。1冊でも、買って読んでいない本があれば積読です。

積読を減らすには、本を買うのをやめるべき?

無理に買うのをやめる必要はありません。今持っている本を把握したうえで、読みたい本から優先して読む方が、読書を長く楽しめます。

電子書籍の積読はどう管理すればよいですか?

多くの電子書籍アプリには、未読・既読を分ける機能やコレクション機能があります。「今月読む本」のコレクションを作るなど、整理に活用してみましょう。

まとめ

積読は、本を読まずに積んでおくことを表す日本語で、今では海外でも知られる言葉になりました。罪悪感を持つ必要はありませんが、積読リストを作る、少しだけ読み始めるなどの工夫で、未読の本を「いつか読む本」から「今読む本」に変えていけます。

情報確認日:2026年11月5日。料金や制度、仕様などは変更される場合があります。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。写真はすべてUnsplashライセンスに基づき使用しています。