本が売れないといわれるこの時代において、本屋もただ無為に過ごしていたわけではありません。彼らは一致団結し、売り場からベストセラーをつくる!という掛け声のもと、「本屋大賞」という新たな賞を作ったのです。2004年に第一回が始まったこちらの賞は、既に19回を数えました。
この賞は書店員の投票だけで選ばれます。実際の売り場で働く専門家の意見がダイレクトに反映されることが、この賞に説得力を付与するのです。今回は一次投票に書店員627人の投票、二次投票に322人の投票がありました。賞は3つのカテゴリーに分かれていて、本屋大賞、翻訳小説部門、そして発掘部門となっています。
2022年本屋大賞受賞作品紹介
ではこちらで各賞のトップを紹介していきます。
本屋大賞:逢坂冬馬「同志少女よ、敵を撃て」
翻訳小説部門:ソン・ウォンピョン「三十の反撃」
発掘部門:吉村昭「破船」